マスク帽子姫(小話)~感染症予防編~

梅の蕾みがふくらみはじめる頃は、感染症が蔓延する時期なのでマスク帽子に関わる小話を一つ。
昔、古河備前国、寺盛うたのかわ浩三という長者夫婦が住んでいた、
この夫婦は、古河公方の心のよりどころ「大聖院」に祈願し、願った通りに女の子が生まれ、その子は、
やがて玉のような、瓜実顔の、美しい娘に成長した。
しかし、ある日突然に、母親に病魔が襲い床に仰臥したが、あと幾日で命が絶える時に、
「大聖院」の仏様のお告げに従い娘に、マスクと帽子を娘にかぶせてしまったら、
どうやっても、マスクと帽子は頭と顔に貼り付いてとれなくなってしまった。
母親が亡くなったあと、この家に、目のつり上がった非情な後妻が入り込み、
この娘(マスク帽子姫)は、後妻にイジメられて、家を追いやられてしまった。
そして娘は、街を彷徨歩きながら、町人、野人に虐げられ迫害を受け、不格好な自分を恨み、世の中の儚さを、
受け入れる事が出来ず、岸壁に立ち自ら命を絶とうとしたが、取れなくなったマスクと帽子が岩から剥き出しに生えていた太枝に引っかかり、
海に身を投げ入れる事も出来ず、「足利モモタロウ氏」という氏族に助けられ、その家で飯炊きの下女として働きはじめた。
彼女は、「足利モモタロウ氏」の次男の御曹司に気に入られて求婚されるが、次男の母からは、みっともない下女との結婚に猛反対され、
次男は、「彼女とめおとになれぬなら、全てを捨ててこの娘と家を出る」と言い出した。その瞬間、母親が願をかけた、
「大聖院」の仏様が眩く神々しい輝きの中から目の前に現れて彼女に貼り付いたマスクと帽子を取り外し、
姫の美しい顔があらわになった。その後、マスク帽子姫は、御曹司の次男と結婚して子宝にも恵まれて幸せに過ごしましたとさ。
めでたし、めでたし、おしまい。

感染症予防でマスク帽子かぶっても、ちゃんとお化粧して身なりを整えて可愛くしていれば、いい人に出会えるって事だよ♡

感染症は、規則正しい生活を送って、手洗い、うがい、マスクを心がけ、
予防して健やかに元気に生活しましょうね☺

宇田川 智美